涼宮国物語第五話～西瓜太郎の本名～

サブ題は気にしないでください。
それにしても、まさか一ヶ月ぶりの更新になってしまうとは・・・。

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これまでのあらすじ
ハルヒの力により、現実世界に現れた『ナルニア国物語』の登場人物たち。
長門の協力の下こちらの世界で暮らすことになったが、
エドマンド（偽名：北見青侍）が超能力者ではないかとハルヒが疑いだし、
エドマンドが所属するラグビー部の試合を見に行くことになったのだが・・・。

参照：プロローグ　http://graydelouis.blog.shinobi.jp/Entry/301/
　　　第一話　　　http://graydelouis.blog.shinobi.jp/Entry/308/
　　　第二話　　　http://graydelouis.blog.shinobi.jp/Entry/317/
　　　第三話　　　http://graydelouis.blog.shinobi.jp/Entry/334/
　　　第四話　　　http://graydelouis.blog.shinobi.jp/Entry/346/

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そんなこんなで、俺たちはせっかくの日曜日にハルヒのラグビー観戦に付き合わされることになってしまった。
当のハルヒはというと、
「ねえ、古泉君！ラグビーってどんなルールのスポーツかわかる？」
と、やたらに元気のいい声で古泉に尋ねていた。
自分で調べてくる気はなかったらしい。
そういう俺も全く調べてないから人のことは言えないけどな。
「あまり詳しくはありませんけど、一応ルールブックは一通り読んでおきましたよ。」
と、古泉が答えたことにこいつは意外に真面目だなと感心しながら、俺はプログラムを開いた。
前半２０分、後半２０分、ハーフタイム５分――などと時間配分が書かれている下に、
選手紹介が乗っている。
エドマンド（もちろんプログラムには偽名の北見青侍で載っている）の背番号は１１らしい。
別に俺はエドマンドが超能力者だと思ってるわけじゃないが、
他の知り合いが出てるわけでもないし、とりあえずエドマンドを応援するほかにないしな。

そんなことを考えながら、俺はエドマンド以外の東中のメンバーを眺めた。
・・・背番号３番の奴、「西瓜　太郎」って書いてあるんだが。
読みは「すいかたろう」なのか、やっぱり。
某ＤＱＮネームサイトで女子の下の名前に「西瓜」とつける親がいるらしいことは聞いたが、苗字なのか。
世の中には珍しい苗字もあるものだ。

「あれ？キョンじゃねーか。」
西瓜太郎の名前の衝撃からしばらく俺がプログラムから目が離せないでいると、
後ろから声をかけられた。
俺が振り向くと、そこには谷口と国木田、そして何故か鶴屋さんまでいた。
お前らが何でいるんだよ！
「僕は谷口に誘われて。鶴屋さんは一緒に来たわけじゃないけど、
入り口前で偶然会ったから一緒に見ようって話になって。」
国木田が説明した。
「あたしは東中のチームに天才児がいるって噂聞いたから見にきたんだけど。」
と、鶴屋さん。結構話題になってたんだな。ってことは、谷口も『天才児』を見に来たのか？
「あまいな。キョン。俺が目をつけているのは、天才児の妹だ。」
と、谷口。天才児の妹って言うと、ルーシィだよな。ちなみに偽名は北見ルカだ。
お前、そんな子供にまで目をつけてるのか。まだ俺の妹と一つしか違わないんだぞ。
「子供って、たった4つ差だぜ。10年後は26歳と22歳だ。」
そんな先のことまで考えても取らぬ狸の皮算用だと思うんだが。

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と、言うことですいか組とハルヒ準レギュラー軍団登場です。
このペースでいつになったらカイバーマン出せるだろう・・・。